
お子様の「お口ぽかん(口呼吸)」や口腔機能の改善治療(MFT:口腔筋機能療法など)を進めるにあたり、当院ではまず「口腔内環境の改善」を最優先に考えています。
お口の筋肉を鍛えたり、正しい呼吸を身に付けたりする前に、まずは歯ぐきの炎症(歯肉炎)を抑えるための歯磨き指導やクリーニング、そして虫歯の治療をしっかりと完了させることが非常に大切です。
なぜ、お口ぽかんの治療前に口腔内を改善する治療が必要なのか?

装置やトレーニングの効果を最大限に高めるため
お口ぽかんの治療では、お口の周りの筋肉を動かすトレーニングを行ったり、お口の中に装置を入れたりすることがあります。もしお口の中に虫歯による痛みがあったり、歯ぐきが腫れて血が出やすい状態のままだと、痛みが気になってトレーニングに集中できなかったり、装置を正しく装着できなくなったりします。まずは痛みのない、健康な状態に整えることが治療への第一歩です。
装置による虫歯・歯肉炎の悪化を防ぐため
治療用の装置をお口の中に長期間装着する場合、どうしても装置の周りに食べかすやプラーク(歯垢)が溜まりやすくなります。お口の衛生状態が悪いまま治療をスタートしてしまうと、元々あった歯肉炎や虫歯が急速に悪化してしまうリスクが高まります。
お口があいていると元々虫歯や歯肉炎のリスクが高いため
お口ぽかん(口呼吸)のお子様は、お口の中が乾燥しやすいため、細菌が繁殖しやすく、歯肉炎や虫歯のリスクが通常よりも高い状態にあります。専門的なクリーニングでお口の中を一度きれいにリセットし、歯科衛生士による正しい歯磨き指導を通じて「自分でしっかり磨ける習慣」を身に付けることが、今後のすべての治療の基盤となります。
治療のステップ
1
口腔内の診査と診断
まずは虫歯や歯肉炎の状態を詳しくチェックします。
2
歯磨き指導とクリーニング
染め出しをおこなって、磨けていない部分を親子さん両方に確認してもらい、
そこへの磨き方指導と一緒に、クリーニング(歯石除去など)を行い、
口腔内を綺麗な状態に改善していきます。
3
虫歯の治療
虫歯がある場合は虫歯の治療を行っていきます。
4
口腔内の最終確認とフッ素塗布
口腔内の状態が改善したか最終確認を行い、問題が無ければフッ素塗布を行います。
5
お口ぽかん(口腔機能)の治療スタート
お口の中が清潔で健康な状態になってから、本格的な機能訓練や装置による治療へと進みます。
6
定期検診の継続
お口ぽかんの治療を行いながら、並行して、口腔内の環境維持のための「定期検診」を3か月に1回行います。
健康で清潔な「お口の土台」があってこそ、お口ぽかんの治療はスムーズに進み、より高い効果が期待できます。お子様が負担なく、安心して治療に取り組めるよう、まずは丁寧な口腔ケアから始めていきましょう。
そして、お口ぽかんの治療と並行して、定期的なメンテナンスを続けていくことが、最も大切です。