SPT(歯周病安定期治療)|宮原おとなこども歯科・矯正歯科|さいたま市北区宮原の専門医のいる歯医者・小児歯科

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SPT(歯周病安定期治療)

SPT(歯周病安定期治療)|宮原おとなこども歯科・矯正歯科|さいたま市北区宮原の専門医のいる歯医者・小児歯科

SPTとは?

SPTとは?

「Supportive Periodontal Therapy(歯周病安定期治療)」の略で、歯周病が安定しているかの評価や専門的な清掃(プロフェッショナル・クリーニング)を含む、治療の一環としての医療的フォローアップを指します。
SPTへと移行する前に、しっかりとした歯周病治療を行い、歯周病の病状が安定した状態か確認します。歯周病の安定化が確認出来たら、その状態を維持し、再発を防ぐために、定期的にフォローアップをする必要があります。

歯周病

歯周病

歯周病は「静かに進行する病気(サイレントキラー)」と呼ばれます。
その理由は、初期段階ではほとんど痛みを感じることがないため、自覚症状がないままに進行してしまい、気づいた時には歯を支える骨(歯槽骨)が大きく溶けてしまっているケースも少なくありません。残念ながら、一度無くなってしまった骨は元に戻すことはできません。
ですが、これ以上骨が吸収しないように予防することは可能です!
精密な検査、徹底した治療、患者さんご自身による質の高いホームケア、そして何よりもSPTを継続することで、その進行を食い止め、安定した状態を長期的に維持することが可能です。

SPTの内容

問診

問診

患者様の生活背景の変化や、ライフスタイルの変化などを確認します。
口腔内は日々の生活と密接に関係しています。
仕事が忙しくなったり、お子様ができたり、子供の習い事が増えたり、親の介護が始まったりすると、ブラッシングを行う時間は低下し、口腔内の環境は悪化する傾向になります。
また、免疫とも密接に関係しており、体調を崩したり、睡眠時間の低下、病気をしたりすると、口腔内は悪化します。
糖尿病や血液疾患などの全身疾患、飲んでいるお薬、喫煙の有無、歯ブラシの回数、補助清掃器具の活用や、間食の有無、間食の内容や普段飲んでいる飲み物とも関係します。
患者様各々の状態を見極め、患者様各々に適した指導を行っていきます。

歯周病の定期的評価

歯周病の定期的評価

歯周病が安定した状態を継続しているかをチェックするため、歯周病ポケット検査を行い、合わせて出血の有無や歯の動揺、磨き残し、歯肉の状態などを確認します。
必要に応じて、レントゲン検査や口腔内写真撮影を行い、より詳細に歯周病の状態を把握します。

虫歯の定期的評価

虫歯の定期的評価

虫歯が新たに発生していないかのチェックを行います。
歯の表層(エナメル質)に限局した虫歯に関しては、石灰化を期待できますので、無理に削らず、フッ素塗布や清掃指導を行い、定期観察していきます。

セルフケアの確認

セルフケアの確認

プラークコントロール(お口の中の汚れの状態)を常に良好に保つことは容易ではありません。プラークコントロールが悪化すると治療効果は失われ、歯周病が再発する危険性が高まります。
セルフケアが継続して適切に行われているかを確認することはとても重要です。
メインテナンスにおける望ましいプラークコントロールの程度は、Plaque Control Recordが20%未満であることが示唆されていますので、そこを目指していきます。
また、メインテナンス来院時にプラークの付着が認められなくても、歯肉辺縁に残存プラークが一定期間存在していたことが示されるGingival Indexを確認して、セルフケアの弱点を把握したりします。

セルフケアの強化

セルフケアの強化

セルフケアにおいては、ブラッシングの重要性を理解してもらい、テクニックを指導し、アンダーブラッシング(ブラッシング出来ていない場所)をできるだけ少なくすることが目標です。また、ブラッシングのテクニックをマスターできている患者様には、オーバーブラッシングに気をつけなければなりません。
歯周病が進行し、露出歯根面が増えた状態でオーバーブラッシングを行うと、根面が摩耗し、象牙質知覚過敏症(知覚過敏)を助長することに繋がります。
逆にアンダーブラッシングでは根面虫歯のリスクが上昇します。
ブラッシング指導はオーバーブラッシングにもアンダーブラッシングにもならないよう、バランスを考えながら取り組む必要があります。

歯科衛生士によるプロフェッショナルケア

歯科衛生士によるプロフェッショナルケア

歯科衛生士による専門的な清掃 (Professional mechanical tooth cleaning : PMTC)を行います。
歯肉縁上のプラークや歯石、歯周ポケット内の歯石やプラークをしっかりと除去していきます。
歯肉縁上および縁下1~3mmのプラークを確実に除去することで、プラークの形成速度が減少するだけでなく、セルフケアのしやすさにも繋がります。

SPTの治療間隔

SPTの治療間隔

厚生労働省の診療ルールに基づき、原則として3か月以内のメインテナンスが推奨されています。
しかし、疾患の程度や、再評価時の歯周組織やセルフケアの状態、全身疾患の有無などのリスク評価をもとに、メインテナンスの間隔を決定します。
リスクが高い患者さんは1か月毎のSPTを、リスクが中等度の患者様は2か月毎のSPT、リスクが低い患者様は3か月毎のSPTを行います。
リスク因子を的確に判断し、SPT期間を決定する事が大切です。

リスク因子

① 細菌因子

歯周病は、プラーク(歯垢=汚れ)に潜む細菌(歯周病菌)の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。
歯茎の腫れや出血から始まり、進行すると歯を支える骨を溶かして、歯が抜け落ちる原因になります。
プラークは、歯面もしくは歯の根の表面にバイオフィルムと呼ばれる膜を形成して定着します。
バイオフィルムは頑固にくっついているので、うがいでは除去することができず、ブラッシングなどの機械的清掃方法でしか落とすことはできません。
なので日々のブラッシングがとても大切になります。

② 宿主因子

プラーク・リテンション・ファクター

プラークの蓄積を助長する因子のことを指します。

  • 歯石
  • 歯列不正(悪い歯並び、叢生など)
  • 歯の形態異常(矮小歯や巨大歯など)
  • 口腔軟組織の形態異常(歯肉の退縮、歯と歯茎の境目・歯の根の表面のむし歯、不適合な修復物・補綴装置・矯正装置など)

が挙げられます。
上記の因子によって、プラークが蓄積しやすい状態になってしまいます。

炎症増悪因子

  • 食片圧入(食べ物が歯の間に挟まる)
  • 口呼吸

食べ物が挟まり続けると細菌が増え、また歯茎に圧力がかかるため、炎症が強くなります。また、お口の中が乾くことで唾液の抗菌作用が働かず、歯周病菌が活発に活動できるようになるため、炎症が強くなります。

外傷性因子

  • 咬合性外傷(咬む力によって歯周組織が破壊されること)
  • パラファンクション(歯ぎしり、食いしばり、噛み締め)
  • 舌癖、口唇癖(舌で歯を押す、唇を噛む、などのクセ)

歯周病を治療しているのに治らないと感じる方を検査してみると、咬合性外傷や歯ぎしり・食いしばりなどの「噛む」という行為が関係していることが意外にも多くあります。

全身因子

  • 年齢(加齢)
  • 遺伝的因子(人種・性別・体質)
  • 全身疾患(糖尿病・ヒト免疫不全ウイルス感染・血液疾患など)

特に、糖尿病と歯周病は相互に関連する病気として重要です。
また、心疾患と脳卒中も歯周病と関連していることがわかっています。

③ 環境因子

  • 喫煙
  • ストレス
  • 栄養障害(ビタミンC・D、カルシウム)
  • 肥満
  • お薬

など、生活に組み込まれている因子も多くあります。
なかでも、喫煙は受動喫煙や電子タバコも含めて、歯周病に大きな影響を及ぼします。

歯周病イラスト

これらの危険因子を排除することができれば、歯周病が活発化する確率を減少させることができます。
ここで注意が必要なのは、治療を行っても、危険因子を排除しなければ歯周病の進行は止められないということです。
危険因子をしっかりと排除したうえで、SPTを継続する事がとても重要です。

SPTの重要性

SPTの重要性

歯周病は自覚症状が少なく再発しやすいため、SPTを怠ると歯周ポケットの再発・悪化、最終的に歯を失うリスクが高まります。
一度、歯周病に罹患すると、口腔内には常に歯周病菌がいる状態は変わりません。
ですので、その歯周病菌がコントロールされている状態をキープする事が重要になってきます。
また、血液疾患や糖尿病といった全身疾患や、喫煙や生活習慣との関連も指摘されており、歯周病管理は全身の健康維持にもつながります。

SPTの保険診療について

SPTの保険診療について

当院は「かかりつけ歯科医療機能強化型歯科診療所(か強診)」の認定を受けているため、SPTを保険診療で行うことが可能です。
しっかりとした歯周病治療・虫歯治療を行い、定期的にSPTで口腔内を管理していくことが、お口の健康を維持する上でとても大切です。

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