食育|宮原おとなこども歯科・矯正歯科|さいたま市北区宮原の専門医のいる歯医者・小児歯科

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食育

食育|宮原おとなこども歯科・矯正歯科|さいたま市北区宮原の専門医のいる歯医者・小児歯科

「噛んで食べることは、子どもの成長と同じように、
自然と身につくものだと思っていませんか?」

食育

噛んで食べることは、自然と身につくものではありません。
子どものお口の健康を守るためには、
《eat right !!(=正しい食べ方)》について、親子で学び実践する事が不可欠です。
食育は英語で「eating education」つまり「食べ方の学習」です。
食育を通じて、健康な歯を育み、守り、育てましょう。

食育

食育

「はじめの1000日」が生涯の健口(健康)に大きく影響します。
妊娠中から2歳までの約1000日間の栄養状態が、その人の一生の健康を左右すると言われます。
妊娠中に母体となるお母さんが食べるものが、赤ちゃんの栄養となります。
歯も「乳歯」だけではなく、生涯に渡って使う「永久歯」もこの時期に作られるため、「はじめの1000日」の栄養状態が赤ちゃんの将来の健康(健口)に大きく影響します。
妊娠期から、お母さんが自分が食べる物に注意する事はとても大切です。

生まれてからも「食べ方」が大切です。
「食べ方」は乳幼児期・学齢期に口の成長に伴って発達します。
この時期の噛み方・飲み方などの「食べ方」の食育がとても重要です。
食べ物は「口」から食べるのであり、食べ物が口に取り込まれてから飲み込まれるまでの食べ方を、知識と体験を通して育むことが必要です。
食べ物と食べ方の知識と体験があって初めて食が健全な心身の糧となり、豊かな人間性を育むことができます。

よく噛んで食べる習慣を身に付け、それを維持するために、自分の歯で何でも噛めるようにしておくことも大切です。
「早食い」「丸のみ」などの食べ方は様々な問題を引き起こします。

小児期は、健康づくりとして「食べ方」を含めた健康な食習慣づくりの構築を行うことが大切です。

高齢期は、生涯にわたるライフサイクルを考え、健康診断や保健教育を通した「食べ方」の食育の維持がとても重要です。

食育では食べ方の特徴から3ステージに分けられます。

  1. (乳幼児期・学齢期)
    食べ方を育てるステージ
  2. (成人期)
    食べ方で健康を維持するステージ
  3. (高齢期)
    食べ方で活力を維持するステージ

乳幼児期

乳幼児期

1.授乳を通じての
口腔機能の発達支援
  • 育児の推進
  • 乳首をしっかりふくませましょう
  • のみ込む動きを引き出す食べさせ方をしましょう
  • 口に取り込む動きを引き出す食べさせ方をしましょう
  • かむ動きを引き出す食べさせ方をしましょう
2.食器から水分を飲む飲ませ方の
介助法の指導支援
  • コップから水をのむ動きを引き出す飲ませ方をしましょう
3.離乳食の調理と、
食べ方・食べさせ方の支援
  • のみ込みやすい物性の食品を食べさせましょう
  • つぶれやすい物性の食品を食べさせましょう
  • かみやすい物性の食品を食べさせましょう

幼児期

幼児期

幼児期前半(乳歯萌出期)

自食の発達を促し、歯でかむ仕方を学びましょう
1.歯の萌出に応じた
咀嚼機能獲得のための支援
  • 上下の前歯が生えてきたら、前歯を使って嚙みとらせましょう
  • 上下の奥歯が生えてきたら、硬い・繊維に富んだ食物を食べさせ始めましょう
  • 早食い・過食にならないように、かんで食べる調理の工夫をしましょう
  • ゆっくり噛ませて、薄味でも満足感が得られるような食べさせ方をしましょう
2.咀嚼機能が上手に営めるための
食具を使った食べ方の支援
  • 口の動きに手指の動きを合わせて、手づかみで食べさせましょう
  • 口の動きに合わせた食具(スプーン・フォーク)の使い方を学ばせましょう
3.口腔機能(咀嚼・構音・表情表出)の
発達を促す食べ方の支援
  • 硬軟、大小、硬さや大きさの異なる種々の食品をゆっくり食べさせましょう
  • 唇を閉じたままの咀嚼を促しましょう

幼児期後半(乳歯列完成期)

食べ方のマナーとしっかり噛む習慣をつけましょう
1.食材に応じた噛み方、
食べ方の支援
  • 生え揃った乳歯を使いしっかり咀嚼しましょう
  • 食べ物の硬軟、大小、粘度などに応じた食べ方をしましょう
2.自立して美味しく食べる
食べ方の支援
  • 食事時の右手、左手の役割を理解し、口の動きとの協調を学びましょう
  • 食具としての箸の食べ方における使用法を学びましょう
3.しっかりかんで肥満にならないための
食べ方の支援
  • よくかんで、少量でも満足感が得られるような食べ方をしましょう
  • 早食い、丸のみ、食べ過ぎはやめましょう

学齢期

学齢期

小学校低学年

前歯の生え変わりと6歳臼歯の生え方に応じた食べ方をしましょう
1.前歯の交換による食べ方の
変化に対する食べ方の支援
  • 前歯が生え変わる時期はしっかり唇を閉じて食べましょう
  • 前歯が生え揃ったら前歯でかみとる食べ方をしましょう
  • 乳歯の奥に生えてきた奥歯をしっかり磨きましょう

小学校中学年

奥歯の生え変わりに応じた食べ方をしましょう
1.奥歯の交換による食べ方の変化に
対する食べ方の支援
  • 生え変わる歯に応じた食べ方を学びましょう
  • 歯・口の状態によって食事時間への配慮が必要なことを学びましょう

小学校高学年

永久歯列に応じた食べ方をしましょう
1.奥歯(第二大臼歯)の萌出による
咀嚼能力の向上の食べ方支援
  • 左右の奥歯を使って上手にしっかりかんで食べましょう
  • かむ力の大きな奥歯を清潔に保ちましょう
2.食べ方の学習支援
  • よく噛むこと、ゆっくり噛むことを意識しましょう

中学生、高校生

中学生、高校生

食事の果たす役割を意識した食べ方をしましょう
1.歯列・咬合・咀嚼状態に則した
食べ方の支援
  • 五感が満たされる食べ方をしましょう
2.十分な咀嚼行動への支援
  • 上下の歯をしっかりかみ込むことで、スポーツの能力が向上することを知りましょう
3.身体と心に及ぼす
食べ方への学習支援
  • 早食いはやめましょう
  • 肥満にならない健康な食べ方を学びましょう
4.生涯にわたる健康な生活を
考えられる食べ方を支援
  • 唾液の役割などから、唾液の心身の健康に果たす役割を学びましょう
  • 消化液など、食べ方と消化の関連など、食べ方とその及ぼす効果を学びましょう

成人期

成人期

1.メタボリックシンドローム
予防への食べ方からの支援
  • 食べ過ぎにならずに、適量で満足する食べ方への行動変容を促しましょう
2.食物の物性に応じた
食べ方(かみ方)、飲み方支援
  • しっかり噛むことを意識しましょう
  • 食べ物の硬さに応じた噛み方をしましょう
3.健康を意識した
食べ方の学習支援
  • 早食いの食べ方と肥満との関連から健康な食べ方を学びましょう
  • 心に満足感の得られる食べ方をしましょう

高齢期

高齢期

1.口腔機能の維持向上を目指した
食べ方の指導支援
  • 食前の健口体操を生活習慣にしましょう
  • 一口20回以上ゆっくりよく噛みましょう
2.誤嚥、窒息の予防のための
口腔ケアと食べ方の支援
  • 口の中を清潔にしてから食べましょう
  • 誤嚥・窒息の予防を意識した食べ方、食べさせ方をしましょう
  • 咀嚼・嚥下の機能程度に食形態を合わせましょう
3.義歯による食べる機能の
回復と食べ方の支援
  • 入れ歯での食べ方を学びましょう
4.唾液の分泌を促す
咀嚼の指導支援
  • 唾液が継続的に分泌されるようにマッサージを行いましょう

食事

    『食』は命の源です。人は食物を「口」から摂りこみ、十分に咀嚼することによって身体の栄養のみならず、五感を通した味わいや寛ぎなどの心の栄養を得ることができます。
    「食物の知識」と「食べ方」を通して、健全な心身の糧を作り、豊かな人間性を育みましょう。

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